VPS上にあるMongoDBからデータを抽出する
Sakura VPSをかれこれ5年くらい使っています。いまのプランはメモリ1GでSSD30Gまであるのですが、ダウンロードやデータ数が膨らみduコマンドで使用量を調べると90%を超えるようになっていました。誰がこんなクソコード書いたんだよと思うくらいレガシー笑のコードもあります。vi使って直接バグ直したこともあったのでもう変更履歴とかわかんない、そんな使用状況です。
様々な要因を考慮してVPSで管理する必要なくなってきているので、今年から移行できるものをHeroku Postgresに移そうとしているところです。そのうちの一つがMongoDBです。
MongoDBはNoSQLに分類されるものの一つで、なぜ使っていたかというと当初は後からいろんなデータの項目が増えるだろうと想定していました。5年くらいデータ貯めてきて結局、項目増えなかったなというのが現実でして、実際のところリレーショナルDBで十分でした。
なので、今回の移行作業はMongoDB->CSV,JSON -> Postgresに投入(SQLAlchemey)という流れです。
同じような移行作業に直面している人がいるかわかりませんが、以下、MongoDBのドキュメントをCSV,JSONをエクスポートするまでの作業メモです。
SSHポートフォワーディング
VPS上のMongoDBにローカルPCからアクセスしたいので、そのための導線を作ります。
Terminalから
ssh -L [Localのポート]:[VPSのIP]:[VPS上のMongoDBのポート] [VPSにSSHするユーザ名]@[VPSのIP] -p [SSHポート]
します。SSHポートフォワーディングというやつです。
MongoDB Compass
MongoDBはMongoDB CompassというUIからDBの操作ができるアプリを提供しています。IPOした会社だけあって使いやすさを考えてますわ。
これをダウンロードして接続先を設定します。Portの部分が32123となっていますが、Terminalで指定した[Localのポート]と同じで空いているポートならなんでもOKです。
Compass側の設定はこれだけです。簡単すぎてわろたレベル。
接続すると
が出てきます。あとはDB選んで操作したいコレクションを選んでUIからサクサク作業できます。JSONやCSVでのExportが可能です。アドホックなクエリも実行できますよ!
MongoDB 解体新書: これ1冊で即実践レベル!究極の入門書 (専門書)
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2月の景気ウォッチャー調査メモ
2月8日に景気ウォッチャー調査が内閣府から発表されました。
先行きがプラスに転じるというのが個人的には予想外だったのですが、今回の調査内容で気にしていたのはインバウンド消費です。
ご存知の通り、今年から中国EC法が施行されました。事前に予想されていたのは転売目的の個人・小規模バイヤーが規制されることで、百貨店や小売店などでの購入が少なくなるというものでした。
百貨店の現場の声を景気ウォッチャー調査のコメントから拾ってみると、インバウンド消費に関しては影響が出ているようです。
百貨店 企画担当 近畿 2019-02-08
暖冬によるセールの不振の影響は、今月に限定されるため、来月以降は改善に向かう見通しである。ただし、インバウンド売上は今月と同様に代理購買者による売上減少がかなり見込まれるため、今月と同じような売上の不振が続きそうである。
こちらも近畿の百貨店。大幅な前年割れとのコメント。
百貨店 販売推進担当 近畿 2019-02-08
大幅な増加が続いていたインバウンド売上は、中国での電子商取引法の施行などで大幅な前年割れとなっている。国内需要は前年並みで、衣料品の品ぞろえは前年よりも豊富にあるものの、セール時期になっても動きは鈍く、前年比で微減となっている。特選ブランドや高額な時計は引き続き好調に推移しているが、インバウンドを含む店全体の売上は、前年の水準に届かない見込みである。
東京を含む南関東の百貨店からです。化粧品などの購買へ影響が出ているようです。
百貨店 営業担当 南関東 2019-02-08
朝早くから多くの客の開店待ちがあった初商以降、天候の影響もあり来店客数は増加しているが、例年人気の福袋は実用性の高い食品中心で、株価や為替の影響か、宝飾関連の高額福袋や絵画、工芸品などが苦戦している。また、中国電子取引法の規制強化により、代理購入者でも営業許可証の取得が必要となり、化粧品などの購買に影響し、インバウンド効果が鈍化している(東京都)。
化粧品と言えば、先週資生堂が過去最高の決算発表をしました。 https://www.mag2.com/p/money/636259
書き起こしからポイントを抜き出すと
- 中国電子取引法の影響が大きく出ていることは事実みたい。
- 1月の1ヶ月間で、プレステージ(資生堂の中国ブランド)の店頭売上は40パーセント以上伸びた。マーケットの伸びよりも、高い。
- この数字を見る限りにおいては、減速感はない
これらを総合して今後2-3ヶ月の方針を考えると、インバウンド消費で売上をあげていた百貨店のような小売セクター は見送り、中国での販売網(天猫などに出品している)を有する化粧品セクターは押し目買いの機会を伺うという感じかなと思います。
相場の過熱感を把握する
昨年から全体の過熱感をなんとなく把握しておくのにどの指標がいいかなと色々模索しています。
米株でいうとCNNのFear & Greed Index。知名度高い騰落レシオで、有名どころではストックブレーンさんのここにアクセスしている人も多いと思います。 nikkei225jp.com money.cnn.com
証券会社が提供している騰落レシオの数字は1部採用銘柄の騰落レシオであって、もっと詳しく、例えば時価総額別でみたり、日本の株式市場に上場している全銘柄をカバーしているデータはなかなかないのが現状です。なので個人的には手元にあるKabu+のデータを分割調整し、これを使い回して計算しています。
もう一つ見ているのが25日移動平均を上回っている銘柄の割合です。
詳しくバックテストなど計算していないのですが、去年1月以降だけをみるとこの割合が10%以下で買い、65%以上から売りであれば大体利益出せた感じがします笑。
直近で言うと特に昨年の12月25日。時価総額上位10%で25日移動平均線を上回っている銘柄はわずか0.27%でした。
振り返ればなんとでも言えるわけですが、12/25には本当に隠の極でした。ここで買えた人にとってはある意味サンタのプレゼントだったかもしれません。
中国からのインバウンド消費
景気ウォッチャー調査のコメントをよく見ていると、昨年秋ごろからバイヤーの購入についての下記のようなコメントが見受けられます。
来年に中国で施行される予定の税金対策により、バイヤーによる購入が減少する可能性がある。また、順調なのは化粧品などの限られた商材であり、アパレルは苦戦している。特に、大手アパレルメーカーの決算が悪化する可能性が高く、ショップやブランドの改廃、商品の生産減少、投資の抑制などにつながるため、景気は悪化する。(百貨店 売場主任 近畿 2018-12-10 )
このコメントは12月分なので調査自体は11月中旬〜12月上旬にかけて行われたと推測されます。
中国で施行される〜の下りは中国電子商取引法の事です。
中国電子商取引法は来年1月に施行。代理購入者業界に大打撃 | チャイトピ!
リンク先の記事にも言及されていますが、バイヤーの購入がどれだけ減るか注目です。
数値は観光庁が訪日外国人の消費支出統計を取っているので、ここで確認できると思います。
訪日外国人消費動向調査 | 統計情報 | 統計情報・白書 | 観光庁
こちらは速報性で劣るので、小売の月次を見る方がいいかもしれません。ドンキHDが月次の売上速報を翌月10日前後に出してます。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120190110458390.pdf
小売企業レベルでみると、バイヤー購入減少で減るかもしれない売上分はどうなるかというと、もし需要が変わらなければ越境ECの売上増などに現れてくるのではないでしょうか。
インバウンド消費 x 小売株で投資しているなら対象企業が天猫などでモールを出しているか、チェックするポイントだと思います。
運輸セクターのリポート
マネックス証券経由で読めるJPM証券の運輸セクターレポートがかなり情報量豊富です。
JPMのセクターレポートはカバレッジの広さだけでなく深さもあり定期的に読むとセクターの動向がかなりよく把握できます。
セクターのOverview
- 不透明な環境下ではリスクを抑えるために株価のボラティリティが低い銘柄を組み合わせるminvol投資が台頭する
- 2019年の金利経済環境は不透明なのでボラの低い運輸、食品、医薬品のディフェンシブセクターが選好される。この中でも運輸のバリュエーションは他と比べてリッチでない。
- 増税後に旅客より貨物に影響がでる可能性あり。14年の消費税増税後に国内物流の荷動きが低迷した。
陸運
- 佐川、セイノー、福山が値上げを進めた間、トラック各社の利益率は改善。一方、3PL、日立物流の利益率は悪化。
- コストアップ時はトラック各社の適正単価収受・業績改善が先行する。トラックドライバーを有さず、外注、傭車構成比が高い3PLはコストアップが先行しがち。さらに顧客との相応の交渉、年一回の契約更改によるタイムラグがある。
海運
- 中国の鉄鉱石輸入量は高水準で推移。環境規制で国内鉱山の閉鎖が効いている模様。生産効率アップのため高品位な輸入鉄鉱石需要は強いだろう。アップサイドは中国のインフラ投資拡大。
- 19年は新造船竣工量が限られる。20年1月からのSOx排出規制で既存船のドック入りが集中。老齢船スクラップも市況にプラス。
- ONEの業績回復に注目
鉄道
- 新幹線旅客需要、定期券需要が堅調
- ベータが0.7程度
- 消費増税後も旅客需要は落ちにくい。
- キャッシュレスでJR東日本のSuicaサービスに注目
空運
- ベータが0.6程度。優待目当ての個人投資家比率高い
- 2020年の羽田発着枠拡大が成長機会。五輪によるインバウンド需要もあり需給悪化はみていない。
陰の極か - 25日移動平均線を上回る銘柄の比率
FOMC通過後の東京市場は朝方GDで始まり幾分戻したものの、10時過ぎから売られ始め日経平均は3月につけた年初来安値を更新するという厳しい環境となりました。
TwitterでFedの決定とマーケットの反応の組み合わせで事前投票をやってたんですが、予想通り「利上げと株下落」となりました。Hike - Market dipsが一番多かった。 https://t.co/BGhIlRo8bI
— ねりんぷろ (@nerimplo) 2018年12月19日
もう株価みるのも嫌になるくらいなこんな時にチェックしているのが株価が25日移動平均線を上回る銘柄の比率です。
全上場企業を対象にどれくらいの銘柄が各々の25日平均線を上回っているか調べたところ、本日現在、年初来最小の5.14%でした。
特に、時価総額順にならべた第7十分位数に属する銘柄で25日平均線を上回っているのはわずか10銘柄で2.6%。年初来最小の値です。下記にテーブルでその10銘柄をまとめてみました。 ERPのオロ、バカマツタケの多木化学、外食の幸楽苑HD、地味どころで京葉瓦斯やタマホームなどがありますね。特にガス・電力セクターは時価総額に関わらずしっかりしている印象です。
もうはまだなり、まだはもうなりといいますが、もうこれは陰の極、ボトムは近い(願わくば今日になった可能性ある)のではないかと思います。
code | name |
---|---|
1419 | タマホーム |
1799 | 第一建設工業 |
2226 | 湖池屋 |
3491 | GA_technologies |
3983 | オロ |
4025 | 多木化学 |
7554 | 幸楽苑ホールディングス |
8141 | 新光商事 |
9539 | 京葉瓦斯 |
9824 | 泉州電業 |
働き方雑感
LinkedIn経由でリクルーターから連絡がきて、話聞くだけでもというくらいのノリだったので、とある外資系ITコンサルの人事の方と電話で話すことになりました。
このITコンサルは受託開発がメインで、俗にコンサル界隈で言われている高級派遣+手が動かせる(プログラミングできてシステム導入できる)集団といったところです。
やってるプロジェクト自体面白そうで人事の人とも予定時間をだいぶ超えて話していたのですが、最後に働き方の質問をした際に意外だった点があります。
それは、
- 9時-18時が就業時間
- 家からリモートで働くのも禁止(というのはどうも発注したクライアントの要望らしいです)
点です。
自分の健康や子供と遊ぶ時間を重視しているので、ちょっとその働き方は合わないな...というのが第一印象です。
だいたいこのご時世にWork From Homeが出来て普通だと思うのですが、クライアント側が発注先にリモートで働くのを強いるっていう点がパワーバランスの不均衡さが背景にあるような。実際に現場の社員の人と会話できるようアレンジしてもらえるみたいなので、突っ込んで聞いてみたいと思います。ダイバーシティとか言いながら働き方のダイバーシティはないんかいな。