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銀行はいつまで異次元緩和に耐えられるか - JPMレポート

JPMによる「銀行はいつまで異次元緩和に耐えられるか」というテーマのレポートが興味深いです。 マネックス証券のサイトからログイン後、レポート-> クロスセクター(銀行・為替)から読めます。

以下、レポートのポイントを纏めてみました。

  • JPMの試算によると地銀105行のうち、2020年度に経常赤字、その予備軍も含めて40くらいになる。これが銀行システムの脆弱化に繋がりうる。

  • 異次元緩和やYCCは銀行->企業への所得移転を促した。銀行側は与信費用低下と株式益増加の恩恵を受けたが、前者はこれ以上の低下余地は見込めない。後者は相場要因なのでなんともいいがたい。貸出利回り低下による累積的な減益影響がある。企業収益が6年連続で過去最高を更新していることから、銀行への副作用への配慮が金融政策の最適化につながる。

  • 19年秋までにマイナス金利が撤廃されていることが望ましい。

  • 日銀は10年債金利の上昇を容認すると円高方向に相場が動くリスクを考えているはず。しかし、日米10年金利差、USDJPYの相関関係、近年増加傾向の対外直接投資・証券投資から多少の金利差縮小は懸念する必要ないのでは。

以下、myビューです。
実際のところ、黒田総裁としては金融仲介機能に問題が生じているかを判断材料としていると思います。

黒田総裁は、貸出成長率を見ると問題はないと見られるとコメントしていること、2%を安定的に超える状態まで金融緩和を続けると言っている現在の政策との整合性から言ってマイナス金利廃止にまで踏み込むのか疑問です。

気にはするがメリットデメリットでみてメリットが大きいので今の政策を続けるスタンスではないでしょうか。

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メモ
金融緩和による銀行収益への累積的影響で金融庁が着目しているのはコア利益

コア利益 = 貸出残高 * 預貸金利回差 + 役務取引等利益 - 営業経費

コア利益上昇の要因。貸出利息の改善、手数料収入増加、経費削減