言語が考え方を形作る
YoutubeみてたらTedで面白いクリップを見つけました。
How language shapes the way we think
というタイトルで、 認知科学研究者のLera Boroditsky氏による講演です。
例えば、この写真。英語を話す人だと
He broke the vase
と言うのが普通でしょう。
一方、スペイン語を話す人だと氏の研究によれば、The vase broke
やThe vase broke itself
と言う人が多いそうです。
同じ出来事なのに受け取り方が違う、表現の仕方が違う。これは面白いですね。 英語を話す人は誰が壊したかを覚えていて、スペイン語を話す人は誰が壊したか覚えていない傾向があるが、それがアクシデントだったと覚えている傾向があるそうです。
さらに、英語だと上記のような画像を見たら、「瓶が割れた」と言うより、「奴が瓶を割った」と言えば、その人を対象にして非難するように受け取れます。
日本語はどちらかと言えばスペイン語のように「瓶が落ちそう」とか「瓶が割れる」と表現する人が多いような気がします。
どちらがいいか悪いかという話ではなく、言語が考え方を形作るという視点が面白いなと思った次第です。