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景気ウォッチャー調査から日経の売買シグナルを出す

景気ウォッチャー調査から株価の買いシグナルを読む方法があります。

景気ウォッチャー調査で「現状判断DI」が1ポイントを上回って上昇すれば、日経平均の買いシグナル点灯。その後、1ポイント以上の低下となると売りシグナルに転換、という売買を公表日終値で行ったとします。 現在まで61回シグナルが点灯し、勝率は6割です。旧民主党政権下で勝率が3割と著しく悪化した時期を除くと、7割と高水準です。 https://moneyforward.com/media/career/67357/

無視できない指標

そもそも景気ウォッチャー調査は全国2000人以上の景気の最前線に立つ人々を対象にしたアンケート調査です。 景気の現状判断と先行き判断を 「良くなっている」 「やや良くなっている」 「変わらない」 「やや悪くなっている」 「悪くなっている」 の5段階で回答したものが指数になっています。

株価が景気を反映するものだとすれば、人々の景気の現状や先行きの見通しが変われば、その変化が織り込まれるはずです。当然ながらそこに投資機会が生まれるわけで、そのヒストリカルな勝率からみて景気ウォッチャー調査は無視できない指標かと思います。

現状判断DIだけでシグナルを出した場合

オリジナルの「景気ウォッチャー投資法」の提唱者である三井住友AMの宅森氏は現状判断DIをシグナル点灯の判断材料としていますが、私は先行き判断DIも加え、それらの前月からの変化率も加味してシグナルを出す判断材料にしています。

下記のテーブルは宅森氏が提唱する現状判断DIだけでシグナルを出した場合です。

公表日 現状DI 先行きDI 現状DI前月比 シグナル 日経 損益
2017-11-09 52 54.5 0.9 Buy 22868.7 0
2017-12-08 54.1 53.4 2.1 Buy 22811.1 0
2018-01-12 53.9 52.7 -0.2 Buy 23653.8 0
2018-02-08 49.9 52.4 -4 Sell 21890.9 1067.35
2018-03-08 48.6 51.4 -1.3 Sell 21368.1 0
2018-04-09 48.9 49.6 0.3 Sell 21678.3 0
2018-05-10 49 50.1 0.1 Sell 22497.2 0
2018-06-08 47.1 49.2 -1.9 Sell 22694.5 0
2018-07-09 48.1 50 1 Buy 22052.2 -161.32
2018-08-08 46.6 49 -1.5 Sell 22644.3 592.13

テーブルの見方としては 公表日2/8にシグナルがSellになっています。これはその前月までBuyだったシグナルがSellに転換したので、買いポジションと手仕舞ってドテン売りする、を意味しています。

これだと不満があります。というのも、今年の2/8時点で日経平均は下げに転じています。その前の1/12時点で売りシグナルを出せれば、1/12 23653.8売り -> 7/9 22052.2買い戻しをすることで、売りで利益が出そうです。

先行き判断DIも判断材料にしてみる

それをするために、先行きDIの前月比もシグナル点灯の判断材料に加味して計算し直してみたところ、売りシグナルが1/12に出るようになりました(下記テーブル参照)。さらに累積利益が現状判断DIだけを使った場合にくらべて、2割くらい改善しました。ちなみに、バックテストには2002年からのデータを使っています。

公表日 現状DI 先行きDI 現状DI前月比 先行きDI前月比 シグナル 日経 損益
2017-11-09 52 54.5 0.9 3.4 Buy 22868.7 0
2017-12-08 54.1 53.4 2.1 -1.1 Buy 22811.1 0
2018-01-12 53.9 52.7 -0.2 -0.7 Sell 23653.8 3572.84
2018-02-08 49.9 52.4 -4 -0.3 Sell 21890.9 0
2018-03-08 48.6 51.4 -1.3 -1 Sell 21368.1 0
2018-04-09 48.9 49.6 0.3 -1.8 Sell 21678.3 0
2018-05-10 49 50.1 0.1 0.5 Sell 22497.2 0
2018-06-08 47.1 49.2 -1.9 -0.9 Sell 22694.5 0
2018-07-09 48.1 50 1 0.8 Buy 22052.2 1601.64
2018-08-08 46.6 49 -1.5 -1 Sell 22644.3 592.13

今後の見通し

8/8公表分の景気ウォッチャー調査を見ると現状判断DIが前月比から1ポイント以上下げているので売りシグナルが出ています。私はルールに従い、日経先物miniを売り建てています。 ただ上記リンク先の記事にもあるように、7月の西日本豪雨の影響がありますので、それが剥離する秋にかけては回復が見込めそうです。来月は買い転換するかもしれませんね。