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Moat ETFウォッチ

モーニングスターのMoat Focus Indexに連動するVakEck Vectors Morningstar Wide Moat ETFのサイトで同EFTが所有する全株式のリストが公開されています。

https://www.vaneck.com/etf/equity/moat/holdings/

1位はEli Lilly、2位のExpress Scripts Holdingはヘルスケアセクターの会社。MerckやPfizer, 武田のシャイアー買収で争ったAllerganなど、なんとトップ10のうち7社がヘルスケアに関連する企業です。特に製薬会社は特許による堀を有していることが選ばれる理由でしょう。

ちなみに、モーニングスターでは下記が経済的な堀(Economic Moats)であるとしています。

  • ネットワーク効果

売り手が多ければ多いほど、商品を見つけようとする買い手も増える。 例: AmazonやeBAY

  • 無形資産

特許やブランド、規制当局から与えられた営業許可など。自分のマーケットに侵入してくる競争相手を寄せ付けないような商品を有している。 例:製薬会社

  • コスト競争力

同類の商品を販売するのに係る費用を低くすることができる。例: PBMのCSV、ESRX

  • スイッチングコスト

その企業の製品・サービスを使うことをやめて、別会社の製品・サービスに乗り換える事が困難である状態。例えば、AdobeのPhotoshopに使い慣れたデザイナー集団が他社の製品に乗り換えるのは困難。

  • 効率的規模

ニッチな市場が一社または僅かな企業によって占められている時、"効率的規模"が存在する。例えば、地点Aと地点Bを結ぶパイプラインの会社には地理的な独占があり、他社が同じルートにパイプラインを設置することによるリターンは資本コスト以下になってしまう。例: 石油、天然ガスパイプライ会社のEPD

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