25日移動平均を上回る銘柄の比率を見てみる
8月の記事ですが、だいたいの相場の過熱感をみる目安として東証1部の銘柄で、株価が過去1カ月の平均値である25日移動平均を上回る比率
を示したグラフが日経に載ってました。
手元に分析できる株価データも揃っているので、似たようなグラフを作成してみました。
下記のグラフは全上場企業を対象にしています。
比較対象の指数として、TOPIXを選びました。TOPIXは東証一部市場に上場している全企業の浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数なので、本当は市場ごとの指数と各市場に上場している企業の比較にしたいのですが、サクッと入手しやすいTOPIXにしています。
グラフをみていると、今年2月と7月の下落の際は、だいたい25日移動平均を上回る銘柄の比率が15%以下だったことがわかります。その後、TOPIXは反発しています。
26日時点では今年最低の6.2%です。
これはもう「隠の極」水準と言ってもいいのではと思ったのですが、「もうはまだなり」という格言もあるので....。
ちなみに全上場企業を時価総額順に並べて10のグループに分けて、その時価総額最上位グループに入る企業の中で、10月26日終値が25日移動平均を上回っている上位10社は以下の通りです。
コード | 会社名 |
---|---|
3291 | 飯田グループホールディングス |
6701 | 日本電気 |
7532 | ドンキホーテホールディングス |
8028 | ユニー・ファミリーマートホールディングス |
8282 | ケーズホールディングス |
8410 | セブン銀行 |
8905 | イオンモール |
8933 | エヌ・ティ・ティ都市開発 |
9142 | 九州旅客鉄道 |
9501 | 東京電力ホールディングス |
ディフェンシブ系が入るのは納得いきますが、NECが意外でした。IoTやセキュリティ関連の需要が堅調だからでしょうか。