政府統計の問題が国会を賑わせていますが、毎月勤労統計のダウンロード可能なデータのフォーマットは本当にひどかったですよ。少なくとも去年の夏頃見た時は。
このさらに下には余白の行と別のテーブルヘッダーがついてページ2, ページ3というふうに続いていくのですが、どうやったらこんな出力できるのか、逆に知りたいくらいです。
こちら側としては、やりたい事は分析や洞察を得たり、傾向を掴むことなのにその前段階の処理でどうして時間使わないといけないのか。我々の税金が政府統計の収集の原資になっているのにそれが広く加工可能な状態で提供されていないなんて、どの口でデータ・ドリブン経済なんて今年の世界経済フォーラムで言うとるんや、と悪態をつきたくなりますわ笑
閑話休題。このブログでも何度か紹介しているのですが、景気ウォッチャー調査は
全国のそれぞれの地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々の協力を得て、地域ごとの景気動向を的確かつ迅速に把握する目的で作られた統計 (内閣府より)
です。
地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々は例えば 会計士、企業経営者、タクシー運転手、小売店店主や営業部門で働いている人々です。「良くなっている」~「悪くなっている」の5段階の評価とその理由が公表されます。
理由のコメントを読んでいると実に興味深く製造業であれば受注が急減した、夏まで好調だったのにガラッと変わったとか、インバウンド消費が減った等自分の知らない業界ではこんな事が起きているのだなと把握できるわけです。もちろん調査対象となった人の主観が入っているコメントなのでその辺も差し引いて考える必要はあると思います。
こうした定性的な情報を手軽に検索したいなと思ってDjangoで作ってみたのが「見える景気ウォッチャー調査」です。 https://mieru-econ-watcher.herokuapp.com/
「見える」と言いつつ今の所コメントを検索して「読む」だけなんですが、グラフやテーブルを加えてインフォグラフィックス的な部分も加えていきたいなと思います。データセットは2010年以降分があり、順次追加する予定です。
Django + Bulma + Heroku Postgresの組み合わせです。
こんな機能欲しいなど要望があればぜひ連絡ください!