9/9アップデート
Herokuで景気ウォッチャー調査投資法を紹介するサイトを作りました。 economy-watcher.herokuapp.com
景気ウォッチャー調査は市井の景気動向を知るのに役立つ指標と言われています。というのも、調査対象がタクシー運ちゃんや小売店の店員さん、採用担当者や中小企業の社員と、ビジネスのフロントラインの人々に対して景気への見方を尋ねているからです。
例えば東北地方の高級レストランの経営者は客の様子について
デパートなども物が売れていない。経済が全然回っていないのではないか。
とコメントし、家計動向の見通しを悪い(最低ランク)としています。
また東京の都市型ホテルのスタッフは5月に
ゴールデンウィークという特需期間により、来客数は3か月前より大幅に増加している。比較的温暖な気候であったことも要因といえる。
とのコメント。見通しは良くなっている(最高ランク)の評価としています。
景気ウォッチャー調査では、これらの評価の構成比分と5段階評価に対応する点数をかけてDIを算出します。
こちらが先行きDIと現状DIの推移。
本題のこの統計を使った投資法です。
三井住友AMの宅森氏によると
前月比マイナスが続いた現状判断DIがプラスに転じ、なおかつ1.0以上改善したら「買い」、プラスからマイナスに転じ、1.0以上悪化したら「売り」という売買シグナルを設定
いう売買ルールを設定、発表美の引け値で売買したところ、2000年以降のデータで33勝22敗になり、累計の利益が25,370円になったとのこと。
勝率6割の「景気ウォッチャー投資法」とは? | マネーポストWEB - Part 2
このルールを年初に適応してみると、
2月8日発表分(調査が行われたのは2018年1月)の現状DIが53.9 -> 49.9に-4.0ポイント悪化しています。これで売りシグナルが点灯。
しかし、下記のチャートでもわかるように、日経平均はすでに下落を始めています(年初の急落は2月2日からでした)
このルールに忠実に従えば、実際日経を売り建てるタイミングとしては2/8で終値21,890.86です。3/26が年初来最安値20,766.1でして、この時点でもまだ売りシグナルは点灯中。ちなみに6月にかけても売りシグナル点灯中です。2/8から日経の売りポジションをずっと持っていると仮定すると現時点ではほぼトントンくらいでしょうか。
年利10%を稼ぐ[景気ウォッチャー]投資とは? | ハーバービジネスオンライン
追記
シグナルに先行DIを加味した結果、パフォーマンスが2割ほど改善しました。詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。