マルハニチロ 2Qメモ
5日発表の2Q決算短信より。
養殖と商事セグメントでの営業益減少が大きい印象。通期予想は変更せず。 保険金の受け取りと関係会社出資分の売却益で2,605百万の特別利益あり。 通期予想は
- 売上高 920,000百万
- 営業益 25,000百万
- ESP 323円
としている。
漁業養殖事業
単位は百万、カッコ内は前年同期比
売上高 | 営業利益 |
---|---|
16,789 (-15.2%) | 739 (-41.8%) |
台風の影響による養殖マグロの出荷減、カツオの取扱減
マグロ・カツオの魚価安による利益率低下
商事事業
売上高 | 営業利益 |
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215,817 (+0.7%) | 1,708 (-44.4%) |
[水産商事] 魚価高や円安による調達コスト増加の影響もあり減益
[荷受] 台風の来襲など夏場に天候不順が続き、鮮魚の取扱高が減り、また冷凍魚の魚価高を売価に転嫁できず、減収減益
[畜産商事] 牛肉・豚肉・加工品で取扱増となるも、牛肉・豚肉・鶏肉の利益率低下により、増収減益
海外事業
売上高 | 営業利益 |
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83,228 (+5.4%) | 2,776 (-19.9%) |
- [海外ユニット] タイでのペットフード事業、日本産水産物の輸出事業、ニュージーランドでの操業漁船1隻追加が売上増に寄与。NZD・豪州にて漁獲が振るわず。米ドルに対するタイバーツ高の影響により、増収減益。
- [北米ユニット] 助宗すりみの効率的な生産と日欧米主体の順調な販売、及びエビ・タコなど欧州での販売拡大により、増収増益。
加工事業
売上高 | 営業利益 |
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117,177 (+0.7%) | 3,080 (-6.5%) |
[家庭用冷凍食品] 食卓惣菜向け商品や冷凍野菜の販売は増加。お弁当のおかず向け商品は減。
[業務用食品] 介護食、コンビニエンスストア等の取り組みが下支えして売上は前年並み。水産原料、畜産原料等の価格高騰に加え、自社工場製品の販売が低調に推移したことにより減益。
[化成] フリーズドライ製品及び機能性表示食品制度を追い風としたDHA・EPAの販売が好調に推移し、増収増益となりました。
物流事業
売上高 | 営業利益 |
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8,240 (+5.0%) | 791 (-2.2%) |
[増収要因] 積極的な集荷活動による取扱貨物の増加や輸配送事業の伸長
[コスト要因] 燃料調整費の上昇に伴う動力費の増加や労務コストの増加、平和島物流センターの新規稼働に伴う賃借料の増加等